森と自然を学ぶ講座第3回「下総台地の里山、谷津田を訪ねる」


NPO 法人千葉県森林インストラクター会
事業区分: 受託事業部活動分野: 受託事業(本部扱い)
開催日時:2026年6月24日(水)9:20~14:30活動種類: その他
開催場所: 船橋市   受講者: 16名
主催者(委託事業者): 千葉市都市緑化植物園

活動概要

人と自然の関わりをテーマとして船橋市北部に広がる谷津田を訪ねました。谷津地形は台地を樹枝状に刻んだ谷であり、谷に広がる谷津田と周囲の里山林を併せて多様な生き物たちが暮らすことのできる貴重な環境となっています。
まず、この地域の特産品であるナシの畑を見学してから谷津に向かいました。
谷津田では田植え後50日ほどが過ぎ、稲の分げつが順調に進んでいました。一方、稲の渡来とともに大陸から伝わってきたと言われる代表的な水田雑草のコナギですが、こちらも目立つ大きさになってきました。窒素の吸収力が強いため稲の成長に大きな影響を与えており、農家にとっての厄介ものです。
谷津の斜面林のわきでは何匹ものハグロトンボがひらひらと飛んでいました。ヤゴは流れのある川で育ち、親のトンボは薄暗い林縁に棲む彼らが生きていくには二つの異なった環境が必要です。複数の環境がモザイク状に組み合わさった里山は、彼らのような生き物たちにとって棲み易い場所となっているのです。また、谷津田の周囲の台地からは湧き水が染み出ており、常に水があることも多くの生き物が集まってくる一因となっています。
かつては周期的に伐採され萌芽更新によって維持されてきたコナラは、下総台地の里山ではマツとともに多くの二次林を形成してきました。しかしながら、最近では伐採適期を過ぎた大木が多くなり、林内へのタケの侵入も目立つようになっています。
里山には日本人が古くから信仰してきた仏教、神道、民間信仰の集合した跡が残されています。この集落では、庚申塔・子安観音など多くの像が集落の人たちにより守られてきました。

谷津の全景
農道を歩く
谷津地形の説明
谷津田の説明
コブシの果実 
子安観音
ホオズキ
 ハンゲショウ
ハグロトンボ

講師 (チーフ講師: 横山 誠司、アシスタント講師:葛原 マリ )


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