~古の色を求めて~ 草木染ことはじめ Ⅵ-2
「タデアイの生葉で染める」


藍の生葉染め、生葉とコブナグサの重ね染め 
(作品 井形啓己)

藍の生葉染めとは、刈り取ったばかりの藍の葉を使う染め方で、誰でも簡単に染める事が出来ます。新鮮な葉が必要なので、自分で種や苗から育ててみても良いでしょう。

種まきの時期は3月20日前後、前年の種ならば発芽率はとても良く、プランターでも育てられます。毎日夕方に十分水をやると、7月ぐらいには、生葉染めが出来るぐらいに成長します。ぜひ、自分で育てた藍の葉で、青く染めてみて下さい。

2021年5月2日
2021年5月26日
2021年6月16日
2021年6月27日

 藍の生葉でシルクを染める

●制作工程 

生葉は鮮度の良いものを使います。ミキサーで染液を作りますが、インドキシルがインディゴに変わる時間がとても短いので、手早く作業することがポイントです。(参照 藍染めの話)

布は、輪ゴム、ビー玉、板などを使って模様をつけることも出来ます。(絞ったり、挟んだ所に液が入らない(色がつかない)ことで模様が出来ます)
準備した布を20分ほど水に浸す
タデアイを枝と葉に分ける
(枝も染める事が出来ます)
タデアイの葉を水につける
生葉をミキサーに入れる
ミキサーにかける
布で漉し、しぼって染料液をとる
布を入れて15分漬し染めをする。
ムラが出来ない用に布をたえず
動かし続ける。
布をあげると酸化により
だんだん青色に変化する。
何回か空気にさらす→
液につけるを繰り返す
水洗いする。黄味がぬけて
より鮮やかな青色になる
風通しの良い日陰で乾燥させる

 藍の生葉(煮だし染め)

●制作工程

生葉染めは簡単に染められますが、水に溶け出したインドキシルはインディゴに変化するのが早いため、短時間で染めないとなりません。

煮出し染めは、葉をゆでてインジカンを取り出した液に生葉のジュース(酵素)を加えて染液を作ります。(加えることでインジカンがインドキシルに変化します。)煮出した染液は反応していないので、生葉のジュースを加えるまでに時間がとれること、生葉染めよりもたくさんの量を染められること、生葉が少ない場合でも染められるなどの利点があります。色は生葉染めよりも若干濃いめになります。

熱湯の中に生葉を入れ
10分ぐらい煮出します。
煮出した液を40℃以下に
冷まします。
ミキサーにかけて作った生葉ジュースを加えます
 浸す→空気にさらす(水にさらす)
ウール染め 左 生葉 
右 生葉煮染め

 藍の生葉で木綿を染める(摺り染め)

●制作工程

タデアイの生葉は木綿には染まりにくいのですが、摺リ染めすることで色を付けることが出来ます。型を使わなくても筆で模様をつけることも出来、完全に乾いた後、水にさらすと少し青みがかった色になります。少量の葉で十分楽しめます。

新鮮な葉を擂りつぶします
型で擦り込んだり、直接筆などで模様をつけられます。
完全に乾くまで待ちます
(酸化させます)
水にさらします。(アルカリ性の石けん水につけてもよい。)
作品例 お弁当箱包み
(作品 永井智津子)

(次回 タデアイの茎と生葉の重ね染め、生葉で藍色の顔料を作る)

参考文献:「藍染の絵本」山崎和樹、「新版草木染 四季の自然を染める」山崎和樹、「染司よしおかに学ぶ はじめての直物染め」吉岡更紗、「Maito Design Worksのおうちで楽しむ草木染め」小室真以人 写真、作品:井形啓己永井智津子 文:永井智津子) 


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