クラフト「きほんのき」


クラフトに使う「森のめぐみの材料」は色々な種類がありますが、ここではドングリやマツボックリ、葉っぱを使ったクラフトの材料の下準備や道具についての「きほんのき」をお伝えします。


材料は「きれいなもの、形のよいもの」を選びましょう。
穴のあいたどんぐりは虫が入っているので避けましょう。
ドングリや松ぼっくりは、普通秋から冬が採取時期となりますが、種類によって採集の時期が異なりますので、身近な公園や森などで樹木をよく観察して採集しましょう。
木の実の種類ごとにお気に入りの採集場所を探しておくといいでしょう。
また、年によって採取し易い年やしにくい年がありますので、注意が必要です。

材料の保存方法 

虫退治とカビ対策がポイント!

ドングリ類はムシが卵を産みつけ、幼虫が出てくる場合があります。
クヌギは虫が入っていることが多く、拾ってそのまま部屋に置いておくとクヌギシギゾウムシの幼虫が這い出してきてビックリ!ということもあります。そんなことが無いようしっかりと下処理をしましょう。
まず水を入れた容器にドングリを入れ、浮いているドングリは捨て、沈んでいるドングリのみを10分程度煮沸します。煮沸したドングリは、陽にあてて良く乾燥させます。
乾燥させたドングリは、台所で使う「水切りネット」に入れて、部屋の中で吊るして保存します。容器やビニール袋での保存は避けましょう。
松ぼっくりは、ムシが卵を産み付けないので、煮沸の必要はありません。

注)煮沸をしたドングリは光沢が無くなるので、光沢をつけるためにニス、トップコート、柿渋などを塗布する方法があります。ニス、トップコートは百円ショップ、柿渋はホームセンターで手に入ります。 
ドングリ類に穴を開ける場合は、採取して1~2ケ月の間に行います。それを過ぎると堅くなリ、穴をあけるのが難しくなります。       

特に紅葉の時期に採取できる葉は、色とりどりでクラフトに利用できます。
まず、少し分厚い本などに挟み「押し葉」にすることが肝心です。
1~2ケ月押し葉にしておくと、曲がりもなくなるので、その後は箱などに保存します。
但し、時間の経過と共に色が変化するので、できるだけ早めにクラフトに利用した方が良いでしょう。(ラミネート加工など)

クラフト制作に使う接着剤としては、①木工ボンド②セメダイン③アロンアルフア④グルーガン
などがあり、それぞれ長所・短所があります。接着する素材に適した接着剤を選択しましょう。
木の実や小枝を使ったクラフトには、接着力、速乾性の高い④グルーガンが適しています。但し、グルーガンは接着剤が出てくる先端部分は高温になるため、火傷をする可能性があります。子ども達が使用する場合は特に十分注意喚起しましょう。

木と木の接着は木工ボンドが適していますが、接着にやや時間がかかる難点があります。又、グルーガンのみで接着した場合は倒した時の衝撃で乾いたグルーがはがれてしまう難点があります。そこでそれぞれの難点を補うため、グルーガンで接着した後に木工ボンドで補強すると強度が高まります。


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