ユリノキ


NPO法人千葉県森林インストラクター会
    種 名
ユリノキ(モクレン科 ユリノキ属) 

    漢字名
 百合木

  
ハンテンボク、チューリップツリー

    英 名
American tulip tree 

 
Liriodendron tulipifera 

    樹木区分
落葉高木

     

森林インストラクターの一口メモ
 ユリノキの命名は大正天皇によるものとも言われている。柏市にある自宅付近の中原防災公園の遊歩道脇にユリノ があり、葉が特徴的ということなのでよく観察をした。確かに半纏の形にそっくりで、別名「ハンテンボク」というのにも納得した

<分布状況>

( 千葉県レッドデータブック ― )

千葉県
各地に散在。
全国
北米中部原産で明治時代に渡来した。初期のものが新宿御苑に植えられていて、御苑で一番高い木に育っている。この新宿御苑の木から挿し木を作り、全国に街路樹として送り出した。

<生息地・生息環境>
山地の渓谷や斜面に生える。

<特 徴>
  • 葉は薄くて硬く淡緑色平滑で、浅く掌状に 2~4 裂。Tシャツにも見立てられるような特徴的な葉形で、簡単にユリノ と知れる。秋の黄葉が見事である。
  • 花の時期は 5 月~6 月で両性花。枝先に直径 6cmくらいの花を咲かせる。形はチューリップに似ている。黄緑色の花で、花の付け根近くにオレンジ色の斑紋がある。花が高く茂った葉の間に咲くため、目立たない。
  • 果実の時期は 10~11 月。ローソクの炎の形をした集合果で、個々の果実は細長いへら型の翼果。晩秋から冬にかけて散布される。
  • 花が温かく虫が暖を取る。
<類似種・一緒に覚えたい樹木>





<見分け方>




<利 用> 
  • 成長が早く、庭園、公園、街路樹、緑陰樹に適している。材としては、器具・建築・合板・楽器・ソーダパルプに利用される。また蜜源植物で良質の蜂蜜が得られる。

ユリノキの樹形
ユリノキの葉
ユリノキの花
作成者:森田 正樹
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