徳川の江戸城と皇居東御苑


NPO 法人千葉県森林インストラクター会
事業区分:緑を楽しむ講座 千葉活動分野:自主事業
開催日時:2024年10月24日(木)10:00~14:00活動種類:その他
開催場所: 皇居東御苑(東京都千代田区)  受講者:22名

活動概要

  皇居東御苑に来るたびに目に留まる豪壮な江戸城石垣を取り上げました。
徳川家康は62歳で関ヶ原の戦に勝ち、江戸を拠点として征夷大将軍となりましたが、その頃はまだ豊臣方の勢力、東国の諸大名の力も残り、家康はそれらを打ち破る日本一の城を短期に作らねばなりませんでした。そこで「天下普請」という老獪な策略をとり、諸大名の財力、労力と技術を巧みに使い江戸城作りを成し遂げた家康の能力、胆力に改めて感服します。
 大手門から将軍のいた本丸までは諸大名が将軍に謁見する登城道です。徳川の威信を見せつけるために意匠を凝らした石垣と門が置かれ、当時あった石垣の上から見下ろすように組まれた各種の櫓、高くそびえる天守も思い描きながら、受講者には大名になったつもりで、大手門から入城してもらいます。

大手門
同心番所 見事な切込み接ぎの石垣
百人番所に入る大手三の門
白鳥濠の石垣の加工 すだれはつり
中の門跡 巨石の門
文久の火災跡が残る中雀門
本丸跡の芝生広場「兵どもが夢の跡」
やんごとない東御苑にバクチノキ✿
十月桜


 午後は天守跡裏の北はね橋門から退城し、お濠の外から石垣の景色の違いを見てもらいました。北はね橋門周囲の守備を固めた高い石垣が屏風状に連なる様子から、その先の穏やかな石垣の平川門まで見て歩き再入城。秋の野の花が見られる穏やかな二の丸の雑木林を散策して解散しました。
石垣の組み方、石の違いなどを説明しました。旅先でお城に行かれた時はぜひ石垣にも注目していただきたいです。

天守台の布積みと算木積み
北はね橋門周辺の屏風状の高石垣と平川濠
二の丸雑木林 フジバカマ
二の丸雑木林 オミナエシとススキ

チーフ講師:植村 敦子、アシスタント講師:西村 安正


本サイトの記事・画像等の無断転載は禁じます。 (作成:植村 敦子)ver.2024


PAGE TOP