地域部会<千葉中央部会>月例部会4月


NPO 法人千葉県森林インストラクター会
事業区分:千葉中央部会活動分野:自主活動 ※研鑽等(地域部会)
開催日時:2026年4月5日(日)9:30~14:30活動種類:その他
開催場所:佐倉市佐倉里山自然公園   

活動概要

年度最初の観察会は、中央部会では初めてのフィールド、佐倉市の西部に広がる佐倉里山自然公園です。集合時間の前にすでに全員集合。この地で活動を続ける、畔田谷津の生命を見守る会会長の坂本文雄さんに案内をお願いしました。会を立ち上げてからだけでも約20年。ここに関わってきた坂本さんならではのお話を要所要所でお聞きしながらの貴重な機会となりました。
自然公園の東側を流れる手繰川に流れ込む支流沿いの谷津、その上に広がる台地、そしてその間の斜面林。それぞれの美しさを堪能させていただきました。この地はここに関わるボランティア団体の方が長年労力と知恵を注ぎながら守ってきた里山です。放置された地域との差は歴然です。その地を歩かせていただけることに思わず感謝です。

ジロボウエンゴサク
ジロボウエンゴサクが群落をつくっています。色の濃淡の違いも見られます
ムラサキケマンも多く見られます。ジロボウエンゴサクとの違いもはっきり
ウラシマソウ。所々でまとまって「釣り糸」をたらしています


道々の植物に立ち止まりながらゆっくり歩き、坂本さんたちのグループが整備してきた下志津の竹林に到着。杉の木でできた柵をあけ、竹林に入れてもらいました。クマガイソウは扇のような葉を広げ蕾をあげていました。竹林の中で坂本さんからクマガイソウの名前の由来、植生について教えていただきました。
特に植生については初めて聞く話も多く、参加メンバーも興味深く聞かせていただきました。地下茎を伸ばし毎年場所を移動しながら群落を作っていく様子。微細な種の、ラン菌と出会い発芽し育っていく様子。クマガイソウが環境省レッドデータブックでは絶滅危惧種II類、千葉県レッドデータでも重要保護生物とされている理由を伺い知ることができました。その貴重な花の開花期は多くの山野草ファンの方が訪れ、坂本さんは期間中、「まるで竹林に就職したように」詰めていらっしゃるとのことでした。

クマガイソウの蕾が上がってきました。4月中旬が見頃予定
クマガイソウの竹林で坂本さんの講義を受講中


畔田台地で昼食を済ませ、ムクノキ美林に入ります。このネーミングも坂本さん。畑地だったところに幹の白いムクノキが林を作っています。足もとのジュウニヒトエやアマナなどに気をつけながら明るいムクノキの林を通ります。少し暗い常緑の斜面を下る途中では、ミヤマナルコユリが小さな蕾を下げていました。坊谷津に下り、整備で伐採した竹からバイオ炭作りを行っている、FIC会員の宍倉さんから説明を受けました。伐採した竹を高温・低酸素状態で熱分解してバイオ炭(多孔質の炭素物質)を作り農家に提供しているということです。

ヤマグワの雄花。簡単に木の皮がむけます。縄文人はこの皮を何に使ったか?
ヤマネコノメソウ。種ができて「猫の目」状態です
台地ではヒトリシズカが咲き出しました
谷津に下るとサギゴケが所々に見られます
バイオ炭の焼き窯


参加者:井形、稲岡、植沢、坂本、佐々木、宍倉、椎名、鈴木、西村、村山、望月、宮崎


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