| NPO 法人千葉県森林インストラクター会 | |
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| 事業区分:森に親しむ野外講座 | 活動分野:自主事業 |
| 開催日時:2025年12月1日(月) 7:30~16:00 | 活動種類:その他 |
| 開催場所: 高照寺、遠見岬神社、八幡岬、官軍塚(勝浦市) | 受講者:18名 |
活動概要
予定より少し早めに千葉駅前を出発、スムーズに勝浦市へ到着しました。バスの車内では、勝浦の古代から現代に至る歴史や地形から考察される自然環境などを説明しました。 準備体操後、勝浦商店街を抜け高照寺へ。ここでは、牧野富太郎博士が樹齢千年をこえるか、と言ったといわれるイチョウの大木を観察しました。枝や根にも分化する不思議な乳柱ですが、このイチョウにまつわる民話なども紹介しながら、たくさんの乳柱に驚きの声が上がりました。
再び商店街を進み遠見岬神社の60段の階段を上ります。ここからは、海岸植物がたくさん現れ、また近年外房付近の海岸沿いに増えている帰化植物も多く観察できました。
鳴海荘跡地では、対岸の勝浦海中公園や松部漁港、平島の鳥居などが青い海に見え、またリアス式海岸の様子も見ていただけたことと思います。
八幡岬へ向かう道沿いは、海岸林の構成樹種を観察するのにぴったりでした。岬直下では海岸の崖地植物を多く観察することができます。寒い時期でないと見られないイソギクやワダンなどの花々が彩りを添えてくれていました。普段は踏みつけられていて見過ごされそうなハマエノコロも、今日は主役となりました。
昼食後は、バスで官軍塚へ。ハマエノコロやエノシマススキなどの海岸植物が内陸にいくにしたがい、連続性をもって形質を変えていることなどを観察しました。
今回の勝浦市の講座をもって、野外講座(県内)が終了しました。ここ2年の講座で、外房の夷隅地域(いすみ市、大多喜町、御宿町、勝浦市)全てを野外講座で紹介することができました。参加された皆さまには、イベントや何かの折にまた来ます!などとおっしゃって下さる方も多く、房総の自然に目を向けていただくきっかけとなっていれば幸いです。










チーフ講師:齊藤美穂子,アシスタント講師:片山彰、村山好美、寺嶋嘉春
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