クモを見つけよう~クモはともだち~


NPO 法人千葉県森林インストラクター会
事業区分: 北総部会活動分野: 受託事業(地域部会)
開催日時:2025年9月21日(日)10:00~12:00活動種類: その他
主催者(委託事業者): 千葉県立船橋県民の森管理事務所   受講者: 7名
開催場所: 船橋県民の森(船橋市)

活動概要

秋の森にはジョロウグモの巣がいっぱい。クモは苦手、という人も多いけれど、知れば知るほどクモは面白い。糸を巧みに操り美しい巣をつくる様子、ほとんどのクモは人には無害で、作物の害虫や人を刺す虫も食べてくれる、そんなクモの魅力を伝えたい、とまずは簡単なクイズから始めました。

「クモのあしは何本?」「目はいくつかな?」「クモのメスはオスより大きい?」子どもたちが答え、正解はクモやハチに扮したメンバーが迫真の演技で紹介。クイズでクモと昆虫の違いやクモのくらし、数少ない危険なクモを確認したら、いざ観察へ出発です。建物に付いたヒラタグモのテント網をそっとはがして中のクモを発見、昔の人は殺菌作用のあるこの巣を傷の手当に使ったとか。次は近くの植え込みで円網を張るナガコガネグモやゴミグモ、棚網をつくるクサグモを観察します。カラムシにつく毛虫フクラスズメの幼虫を怒らせ、トチの実が落ち、赤いベニセンコウタケが生える広場ではバッタやコオロギを追いかけて、いよいよ今日の主役ジョロウグモの観察です。
大きな馬蹄形の円網は3重構造で、こまかい五線譜のような横糸を張り巡らせ、真ん中におなかの赤い大きなメスが陣取ります。「クモの頭はどっち向き?」「オスはどこにいる?」など今度はジョロウグモビンゴを見ながら観察します。ジョロウグモの秘密を見つけたあとは、いろんなものを発見しながら散策しました。「クモの子を散らす」の語源になった「クモのまどい」(子グモの集団)も見られ、次回のテーマ「きのこ」もいろいろ出てきていました。
他に観察できたクモ:コガタコガネグモ・ワカバグモ・ワキグロサツマノミダマシ・カニグモのなかま・ハツリグモの巣など

クモコントは迫真の演技
壁のヒラタグモを観察
ヒラタグモのテント網
おなかが赤いジョロウグモのメス
五線譜のようなジョロウグモの巣
ナガコガネグモ
隠れ帯に潜むコガタコガネグモ
ごみリボンに隠れていたゴミグモ
クモのまどいと母グモ

講師 (チーフ講師 坂本玲子、アシスタント 相田 植村 金井 佐々木 羽根 平尾 森田 山浦 山家)


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