暮らしの中の緑(森の癒し効果について)


NPO 法人千葉県森林インストラクター会
事業区分: 受託事業部活動分野: 受託事業(本部扱い)
開催日時: 2025年7月11日(金)10:00~12:00活動種類: その他
開催場所: 千葉市 千葉県生涯大学校 京葉学園  受講者: 56名

活動概要

講義の初めに、生徒の皆さんに、現在緑や自然にかかわることを何かやっていますか?と質問しところ、やっていると挙手で答えた方は全体の4割ほどでした。
まずは森林を知る、ということで日本の高い森林率(68%)、その要因と多面的機能について説明しました。続いて、私たち日本人は太古からの森林との深い関わりの中で、自然と共生するという欧米にはない独特の自然観を育んできたこと、そしてそれが森林浴が日本より発祥したことにつながったこと、を解説しました。

森林浴は五感を刺激し、自然と同調しリラックスすることにより、予防医学的効果が期待されています。森林における五感の活用方法について解説し、特に嗅覚の刺激に関わる、樹木のにおい成分であるフィトンチッドについて、クスノキとスギの実物の葉を嗅いでもらうことにより体感していただきました。続いて自然界の「ゆらぎ」を体験いただくため、樹冠の光景、小川のせせらぎ、薪ストーブの炎のゆらめきの動画を視聴いただきました。
講義の中間点で、気分転換を兼ねて腹式呼吸による「深呼吸」を体験いただきました。現在実証されている、森林浴による健康増進効果を説明し、その後は5月に実施した森林浴体験会の様子を紹介しました。 「千葉県 健康と癒しの森30選」を紹介し、自宅の近辺にある森林の活用をお薦めしました。
最後にクイズを交えながら、自分に合った森林浴メニューを見つけることがポイントであり、講義の最初にお聞きした、今現在皆さんが取り組んでいる身近な自然体験を大切にしながら、大きな自然である森林浴に広げていっていただきたい、と提案し講義を終了いたしました。

ゆらぎの同調
五感の活用
深呼吸体験
葉っぱの匂い体験

講師 (チーフ講師 海野 直樹)


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