NPO 法人千葉県森林インストラクター会 | |
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事業区分:緑を楽しむ講座 柏 | 活動分野:自主事業 |
開催日時:2025年4月26日(土)10:00~14:30 | 活動種類:その他 |
開催場所:こんぶくろ池自然博物公園(柏市) | 受講者:42名 |
活動概要
こんぶくろ池自然博物公園は急速に都市化が進む柏市柏の葉地区にあって、珍しい台地上の湧水に涵養された湿地を中心とした生物多様性に富む自然公園です。この一帯は江戸時代は馬の放牧場であった小金牧、戦時中は陸軍の飛行場に利用されていたため、歴史遺産も見ることができます。
1号近隣公園からスタートし、開花期を迎えたキリ、ミズキ、フジを観察、その後イヌザクラとウワミズザクラの枝葉や花を交互に見て相違点を解説しました。
こんぶくろ池エリアでは 湿地という冷涼な自然環境が古より維持されてきた関係で、氷河期の生き残りといわれるズミの花やハシバミ、珍しいイヌビワとイヌビワコバチの絶対共生やウラシマソウとキノコバエの片利共生を解説。園路沿いのキンラン、ホウチャクソウ、ジュウニヒトエ、オオアマナ、クサノオウなど春の草花も楽しみました。
こんぶくろ池は小金牧のあった江戸時代より、豊富な湧水で農民の生活水、野馬の飲料水として利用されていました。俳人の小林一茶がこんぶくろ池で馬の母子の様子を詠んだと伝わる一句を紹介しました。
歴史遺産では小金牧の野間土手、ロケット戦闘機「秋水」の燃料庫跡、戦闘機を守るために格納した「無蓋掩体壕」跡を紹介しました。
園内には園路が道路で寸断される場所が一部あり、動物の横断対策で設置した「動物トンネル」から園内に伸びる「獣道」が好評でした。
ポプラ(セイヨウハコヤナギ)とカロリナポプラを同時に観察できるポイントがあり、最後に双方の比較とヤマナラシ属の名の由来を解説して終了しました。
天気にも恵まれ、参加者の皆さんも穏やかな春の一日を十分に楽しまれたことと思います。









チーフ講師:海野直樹、アシスタント講師:平岩昌子、田中靖
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