「みかも山公園」~カタクリ群落と春植物咲く落葉樹林の散策~


NPO 法人千葉県森林インストラクター会
事業区分:森に親しむ野外講座活動分野:自主事業
開催日時:2025年3月25日(火)8:00~16:30活動種類:その他
開催場所:みかも山公園(栃木県栃木市)  受講者:20名

活動概要

晴天に恵まれた春の一日、みかも山公園でたくさんの春の花を楽しむことができました。
西船橋駅8:00集合には参加者全員が集まりバスで出発です。バス内では、古代からの街道東山道の駅家(うまや)が設けられていたというみかも山の歴史とスプリング・エフェメラルの生活史、カタクリやキンポウゲ科の植物について解説をしました。
みかも山公園に到着すると、さっそく満開のカワヅザクラが出迎えてくれました。3班に分かれて、最初は「野草の園」の散策です。純白のアズマイチゲの群落に歓声が上がります。芽吹き始めたクヌギやアカシデなどの雑木林の林床には、ニリンソウ、フクジュソウ、アマナ、スミレなどたくさんの花が咲き、参加者の皆さんがインストラクターより先に小さなワダソウやキバナノアマナなども見つけてくださいます。斜面に広がるカタクリの園へは、少し頑張って坂や階段を登っていきます。見上げるとコブシの白やサンシュユの黄色が彩りを添え、途中の水辺にはネコノメソウが咲き始めていました。やがてカタクリのピンクの大群落が一面に広がるテラスへ出ます。平日のためか思ったほど混み合わず、花の内側のギザギザの蜜票や、つの芽と呼ばれる1年目の細い葉、2年目3年目と少しずつ成長し8年もかかってようやく花を咲かせるカタクリの様子をゆっくり観察できました。
昼食後は、湿性植物園でヤナギやカツラ、ハンノキを観察した後、希望によって「とちぎ花センター」の温室へ行く人と、「野草の園」へもどる人に分かれて散策しました。温室ではツユクサの遺伝子を導入した青いコチョウランや、元々青いヒスイカズラ、幹に直接なるカカオの実、仏教の三大聖木など珍しい植物が見られました。
帰りのバスは渋滞もなく、蓮田SAでの買い物タイムを取っても2時間かからないで西船橋へ。皆さん花いっぱいを楽しんだ笑顔での解散となりました。


チーフ講師:坂本玲子、アシスタント講師:高橋和枝・佐々木朋子・安武弘幸


本サイトの記事・画像等の無断転載は禁じます。 (作成:坂本玲子)ver.2024


PAGE TOP